このプログラムは、日本におけるCAPの中学生向けのプログラムとして1999年に森田ゆりさんによって開発されました。
実施された中学校ではその効果が高く評価され、継続的に実施されています。
この2日間のプログラムの中には、思春期の子どもたちの抱える身近な問題が盛り込まれています。
子どもたちはロールプレイやディスカッション、様々なアクティビティーを通して、自分の中の力に気づき、
どんな状況でも行動の選択肢があることを学びます。
・プログラム内容
[約100分+トークタイム] × 2日間(クラス単位で実施)
思春期の子どもたちはたくさんの悩みや心配事を抱えています。既に暴力の被害者や加害者になっている子どももいます。
そんな子どもたちにとって、いやなことはいやって言っていいんだ、逃げていい、一人で頑張らないで誰かの力を借りよう、
相談していいんだ! というCAPのメッセージは心の奥深くに届き、大きな気づきを起こしていきます。
「ボクはCAPで人権の大切さを改めて知った。なんで人権という存在を知っただけで、
こんなに変われたかはボクもわからない。ただボクは、CAPの人たちに感謝している。
そして生まれながらにして持っている人権を大切にしたいと思った」とある子どもは言いました。
「授業時間を4コマもCAPのためにとることは無理…」とおっしゃる先生も、CAPを導入するとその考えが変わります。
CAPをやることで学校が変化していくからです。「いじめが深刻化する前に生徒が打ち明けてくれるようになりました」
「不登校が減りました」「僕たちの子どもを見る目がかわりました」と言われます。
子どもからメッセージが届きました。「本当にたくさんのことを教えてくれてありがとうございました。
ずっとCAPの存在を忘れません!これからもたくさんの学校を回ってたくさんの子どもにいろんなことを
教えてあげてください」。中学生暴力防止プログラムの普及を願わずにいられません。