「援助者1日研修」の開催

「子どもの暴力、徹底検証」 〜今、何が起きているのか 子どもを追いつめているもの〜

<札幌会場>
開催時期:2010年6月13日(日)
開催場所:札幌市生涯学習総合センター「ちえりあ」
講師:青木悦さん(教育ジャーナリスト)
参加者:60人

青木悦

長く子どもの事件を追い、その背景にあるものを世に問い続けてきた青木悦さんを講師に「子どもの暴力、徹底検証〜今、何が起きているのか 子どもを追いつめているもの」をテーマで研修会を開催しました。前半は講演、後半は1問1答。
悦さんの穏やかで力強い語りに引き込まれ、各々が身近な子どもたちの顔を思い浮かべながらの研修でした。

講演録が冊子になりました。
報告集『子どもの暴力、徹底検証』
*報告集をご希望の方は こちら


参加者感想・・・
・「幻の子ども像、親像・・・」にしばられて、本当の子どもの姿(あるいは自分)を受け入れられない状況になっていることに気づかされました。
・うちの子のことを知っているのではないか?と思うくらい、心うたれる思いできかせてもらいました。子育ての栄養分をもらった感じです。
・子育てに悩み悩み生き続けています。子どもの息苦しさを丁寧に整理して伺うことができました。
・子どもが本音を言えない理由、現状を知ることができました。

「性的虐待への対応の新たな課題〜裁判になった場合」

<千葉会場>
開催時期:2010年7月25日(日)
開催場所:けやきプラザ・研修室(千葉県我孫子)
講師:森田ゆりさん(エンパワメントセンター主宰)
参加者:60人

森田ゆり

日本では今後性的虐待が社会問題として大きく浮上してくると言われています。しかし、対応する側の知識やスキル、様々なサービスが圧倒的に不備な状況です。この研修では、早くからこのことを指摘し問題提起されていた森田ゆりさんを講師に、予防の現場で必要な知識とスキルを実践的に学びました。
内容は、裁判にそなえる子どもの話の聴き方、ロールプレイでの練習、日本での司法面接の課題、揺さぶり症候群をビデオで再考する でした。

参加者の感想・・・
「難しいケースについて森田さんから直接指導が受けられてよかった」「経験年数に関係なく、同時に学べてよかった」「誘導尋問について 考えさせられた」「久しぶりに専門的な研修を受けた」「森田さんの話はわかりやすく、CAPスペシャリスト養成講座基礎編・実践編で学んだことへの積み重 ねになった」

子ども支援プログラム「気持ワークショップ」講座

<長野会場>
開催時期:2010年8月24日(火)
開催場所:JA長野県ビル (長野県長野市)
講師:森田ゆり(エンパワメントセンター主宰)
参加者:40人

参加者

子どもは様々気持ちを抱いて生きています。でも、子どものまわりにどれだけ子どもの感情表現に耳を傾けて聴いてくれるおとながいるでしょうか。感情は人の心の状態を知らせてくれるアンテナです。この講座では、子どもたちが気持ちを表現できるようになるための子どもワークショップを『気持ちの本』を使って実施する方法を学びました。 受講後は、児童養護施設や学校、子育てグループ、学童クラブなどの現場で、すぐに実践できるようになります。

参加者感想・・・
「日頃、子どもたちが気持ちを出そうとする芽を、私自身が奪っていたことが多々あったことに気づきました」「ファシリテーターの重要性については普段から学んでいない部分だったので、勉強になった。『気持ちの本』は子どものとの面接で読み聞かせていたので、グループワークとしての可能性を学べてよかった」「怒りの仮面は、今後ぜひ話していきたい」「気持ちを言葉に表現する方法は、言葉だけでなく、絵などいろいろあること、それぞれに適した方法で良いのだと思った」

気持ちの本


あなたの どんな気持ちも、大切だよ
うれしい気持ちを人に伝えると、それは2倍になり、
かなしい気持ちを人に伝えると、それは半分にへる。
でも、どうしたら、うまく伝えられるのだろうか?

森田ゆり作『気持ちの本』童話館出版