CAPスペシャリストの皆さんへ              東日本大震災メッセージ

こんな時こそCAPの精神に立つ

2011年3月11日、未曾有の大震災が人々の生活を
一瞬のうちに奪いました。
その後の原発事故で人々の生活は一変しました。

あれから1ヵ月。
いつもなら桜の便りとともに、入学や進級の華やいだ季節の
はずです。しかし今なお、多くの方々が避難生活をされています。家や家族や故郷を失った子どもたち、そして子どもを失った親たちの悲しみはいかばかりでしょう。

子どもたちの生きる力が回復されることを祈るばかりです。
同時にそれ以外の地域で、震災のニュースを目にし、
耳にしている子どもたちもきっと同じように不安や恐怖を
感じていることでしょう。
全ての子どもたちが安心で安全であることを願います。

◆ひとりのCAPスペシャリストとしてできること
私たちはエンパワメントの思想と、それを体現する素晴らしいスキルを持っています。私たちは人の持つ内なる力を信じています。
デマや間違った情報ではなく正しい情報と知識のもと行動します。被害にあっている人たちの気持ちを理解し聴くことができます。
おかしなことに対しておかしいと言い、正しいことに向かって行動する勇気を持っています。人と繋がることをいとわず、
善意の輪を広げることができます。
私たちのその姿勢が、今まさに求められている時です。
どうぞその力を発揮してください。
CAPは社会の不安を勇気に変えるプログラムです。
CAPの精神をそのまま私たちの身近なところで、
心を寄せ心配に思っている人たちのために、
被災された地域と被災者のために、
ひとりひとりが今できることを積み重ねていきましょう。

◆地域のCAPグループとしてできること
地域でのCAPの普及をこれまでどおりに積極的に行いましょう。
特に今回の震災の被害にあっていない地域のグループの皆さんは
被災地のグループの分も担うのだという思いでやってください。
子どもを大切にすること、子どもたちが安心して
自信を持って自由に生きることが、
この困難な状況を乗りきるエネルギーに
変わることを伝えていきましょう。

◆子どもにCAPのメッセージを伝える
自分を責めがちな子どもたちに「あなたのせいではない」
「あなたは何も悪くない」と伝えてください。
権利について話しましょう。「あなたには安心・自信・自由の
権利がある大切な人だよ」「あなたのことを大切に
思っている人はたくさんいる」…。
子どもが話してくれたらトークタイムの基本を
思い出してください。「話してくれてありがとう」
「あなたのことを信じるよ」「一緒にできることを考えよう」…。
不安な子どもにあなたの姿勢を示してください。
「この状況を変えようと私たちは頑張っているよ」
「あなたの力になりたいと思っている」…。

◆周りのおとなたちと一緒に取り組みたいこと
不安を抱えたおとなたちには、まず自分の不安や心配を
聴いてもらうこと、お互い聴き合うことをすすめてください。
おとなの恐怖や心配を子どもに回さないことが肝心です。
周りのおとなたちの小さな配慮と行動が子どもに安心を与えます。

子どもが不安な気持ちを話したら、
「話してくれてありがとう」と伝えましょう。
子どもの話は、否定せず励まさずアドバイスせず、
ただただ一生懸命聴きましょう。
子どもは同じことを何度も話すかもしれません。
でも何度も聴いてください。
子どもが「どうして」と質問したら、
「それはね」とわかる範囲で答えましょう。
子どもにはユーモアや笑いが必要です。
一緒に声を出して笑ってください。
子どもが将来の不安を訴えたら、
「きっと大丈夫」と希望を伝えてください。
子どもが普段と違う行動をとるのは、
この状況の中ではとても当り前のことだと思ってください。
子どもをどならない、叩かない、責めないでください。
目には見えないけれど子どもの心は怯えています。
子ども同士が気兼ねなく遊べる場所、大声を出したり、
気持ちを発散できる場所を作りましょう。
子どもの前では恐怖を駆り立てるようなラジオやテレビを
消しましょう。

◆被災地の子どもたちに届けるために
今すぐには難しいですが、被災地の子どもたちに
どのようにCAPを届けることができるのか
考え続けていきましょう。
J-CAPTAは世界や日本中のCAPグループとつながって、
被災地域のCAPグループと共に行動します。

2011年4月11日

一般社団法人J-CAPTA(Japan CAP Training & Action)

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