報告:J-CAPTA総会事業2023in富山(射水市)、終了
7月29日~30日の2日間に渡って開催したJ-CAPTA総会事業。今年のテーマは「子どもまんなか!きときと社会へ」。猛暑の中ではありましたが、子どもの権利条例が日本で3番目に制定された富山県射水市で、J-CAPTA総会事業を開催しました。
■1日目の午前は「トレーナー企画研修」、各地で活動する約80人が集い、CAPを維持するために今すべきことを話し合いました。
午後の定時総会はJ-CAPTA全正会員(会場出席20グループ・委任状出席9グループ)の参加によりすべての議案が承認されました。
■2日目は一般公開全体研修でした。地元からも多くの方にご参加いただき約130人の研修となりました。
▶リレートーク①「救えたはずの命から託された願い~多機関連携で子どもを守る~」講師:福岡県警察本部 安永智美さん/リレートーク②「「こどもの声にこたえる学校~教育と福祉と労働の連携~」講師:大阪府立西成高等学校 山田勝治さん&森ゆみ子さん
(富山CAP共催)
今話題の方々をお招きしました。警察(少年サポートセンター)・福祉(児童相談所)・教育(教育委員会)の3機関同居でワンストップの体制とヒューマンネットワークを構築した取り組みが全国的にも注目され、各地での講演活動を通して啓発活動を進めている安永智美さん、そしてNHK逆転人生「貧困の連鎖を断て!西成高校の挑戦」で紹介された学校より山田勝治校長先生と森ゆみ子先生のお話です。
3人の講師の方々のお話は、子どもに関わる公的機関が、既存の機能を超えて「子どもをまん中に」連携し支え合う仕組みを作ってきたリアルな実践でした。
▶「子どもの声」(富山CAP共催)
子どもからおとなへのメッセージを担当してくれたのは「とやま子どもの権利条約ネット」の小学生から高校生の5人の皆さん。おとなの私たちは子どもたちの率直なメッセージに頷くばかりで、子どもの権利条約の第12条の「意見表明権」の重要性を確認しました。
▶「子どもまんなか円卓会議」
講師は安永智美さん、山田勝治さん、森ゆみ子さんに加えて、富山県内から、明橋大二さん(精神科医)、洒井誠さん(若者生きづらさ寄り添いネットワーク協議会代表)、宮田隼さん(高岡市コミュニティハウスひとのま主宰)、そしてJ-CAPTA理事長の髙野和哉さんです。
福岡や西成、そして富山の実践から、警察、児童相談所、教育委員会、医療の連携、更には公的機関と民間団体のコラボの重要性を確認しました。(富山CAP共催)
▶「『事務局』を育てる組織と業務の見直し」
講師は1日目総会2部ミニ講座「CAPグループアンケート調査報告」分析に続いて、IIHOE(人と組織と地球のための国際研究所代表者)川北秀人さんです。「社会に挑む5つの原則、組織を育てる12の力」(『ソシオ・マネジメント』創刊号)をテキストに、CAP実践グループに引き寄せて解説いただきました。グループにすぐに必要なこと、今日から始められる気づきと方法がありました。
私たちJ-CAPTAは、この2日間の出会いをバネにさらに進化し続けようと決意しています。
総会事業開催協力グループは「富山CAP」でした。